担当: 西阪 仰 E-mail: augnish(α)chiba-u.jp
会話分析のこれまでの知見をふまえた,会話の構造を捉えるための基礎訓練をひととおり行ない,さらにそれを自身の研究につなげていこうという中級者のためのセッションてせあ.実際にデータを自分で集め,そこから論じるべき「現象」を探し出し、そのコレクションを作り,分析し,そして最終的に論文を仕上げていくことを目指す.
前期は、いわゆる「エスノメソドロジー」に方向づけられた相互行為分析の基本的な構えにもとづき、いわゆる会話分析のデータセッション(実際の会話データをみんなで詳細に分析するセッション)を行なう。それにより、分析の技術を磨くことを目指す。また、受講者は前期のうちにデータの収集を開始すること。
後期は,受講者が自身のデータにもとづきコレクションを作成したものをみんなで検討する.それとともにいくつかの会話分析の文献について議論を行う.
1つの断片について、連鎖タイプにもとづく行為の組織を観察する。
1つの会話断片について、行為の記述の可能性について考える。会話参加者が行なっていることについて、最も形式的なレベルから出発し、記述を重ねていく練習。
修復の行なわれるている事例のコレクションから、複数の事例について語れること(類似、差異など、なんでも)を考える。
修復の行なわれるている事例のコレクションから、複数の事例について語れること(類似、差異など、なんでも)を考える。
発話の重なりを含む事例のコレクションから、複数の事例について語れること(類似、差異など、なんでも)を考える。
沈黙を含む事例のコレクションから、複数の事例について語れること(類似、差異など、なんでも)を考える。
1つの断片について非同意連鎖の開始から解決まで追う。
非同意を含む事例のコレクションから、複数の事例について語れること(類似、差異など、なんでも)を考える。
1つの会話断片における個々の発話が、どのようにして、先行の発話に結びつき、また後続の発話に結びつくかを観察する